読書の秋。
私の読書は乱読。
気に入れば何でも読む。
だからかなり妙な本も家には・・ ^^
ゴソゴソと古い本を漁ってたら面白い本が出てきました。
題して、
〝黒いユーモアの名作〟ダイジェスト
宮沢賢治の 『注文の多い料理店』 より
狩りに来た二人の男が道を迷い、腹をぺこぺこに減らして山を歩いていると、
思いもかけず、 「西洋料理店、山猫軒」 という看板が目にとまった。
大喜びで中に入れば、
「当店は注文の多い料理店ですからご承知ください」 とある。
二人はこんな山の奥にありながら注文が多いなんて、よほど良い店なんだと思う。
もう少し中に入ると、
「髪をとかせ」「靴のドロを取れ」「鉄砲と弾丸を置け」「金属類の装身具は全部外せ」
と次々にうるさい注文が出る。
二人は適当な理屈をつけながらどんどん進んで行くが、今度は、
「顔や手足にミルク・クリームを塗れ」「酢をかけろ」「塩をもみこめ」とあって、
料理をされるのは自分達であることにようやく気付く。
怖いですネ・・
恐ろしいですネ・・
私は恥ずかしながら、まだコノ本をちゃんと読んだコトがありません。
今度、読んでみよぉ~と。
文学作品の中にもこんなブラックなモノがあるなんて。
この後、
夏目漱石 『夢十夜』 第三夜
ラフカデオ・ハーン 『はかりごと』
中島敦 『狐憑』
芥川龍之介 『好色』
アルベール・カミュ 『誤解』
ギィ・ド・モーパッサン 『宝石』
エドガー・アラン・ポー 『赤い死の仮面』
などが紹介されてました。
後、これはブラックではないけど、
芥川龍之介の 『蜘蛛の糸』 『藪の中』 とか好きです。
まだまだ探せばいろいろありそうですネ。
今まで読んだ本で何か面白いモノありましたか?