コッコちゃん

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町外れののどかな所にあるとある会社・・
ある日突然、名古屋コーチンの彼女が現れました。




会社の事務、雑用、いろいろこなしていた花子さん(仮名)、彼女との出会いでした。
こんな場所には不釣合いな彼女の姿・・ 声を掛けてみました。
でも、人間に対しての不信感からか、少し臆病なのか、近寄っては来ません。

姿を見かける度に呼びかける・・ 段々彼女はやって来るようになりました。

花子さん、彼女に名前を付けました、コッコちゃんです。

動物好きで世話好きな花子さん、コッコちゃんの為に、ニワトリ用の餌を買って与えるようになりました。
コッコちゃんは毎日とっても楽しくなりました。
いつでも優しくしてくれる花子さんが居るから・・
外で用事をする姿を見かけると側に来て過ごす毎日。

その内、会社の社長さんも、自分の家から青菜とか持って来てくれるようになりました。
仕事で訪れる人達の監督、それもコッコちゃんの仕事です。
お昼休みにはお弁当のおすそ分けもありました。
社員のマスコット・・ コッコちゃんは幸せです。

会社の裏の空き地の傍らに、物置として使ってた小さな建物があります。
その一角に、花子さんコッコちゃんの居場所を作ってあげました。
ダンボールのお家です。
休憩したり、夜になると休むお家です。

花子さんが外で遊んでるコッコちゃんを呼びます。

    『アッ、花子さんだぁ~~~』  ワァ~イ、ワイ・・
    『ハァ~イ、今行きますよぉ~~~』

そんな感じの満面笑顔で、コッコちゃんは低空飛行してやって来ます。
とっても可愛く感じるひと時です。

毎日、毎日、ルンルンのコッコちゃん。


でも、ある日、散歩中のコッコちゃん、ある会話を聞いてしまったのです。

『うちに連れて帰っても猫がたくさん居るし飼う場所も無いんよ・・・』
『でも、コッコちゃんのコトが心残りで心配なんよ・・』  花子

『じゃあ、うちの実家は庭が広いし、連れて帰って飼ってあげようか?』  社員

『そうじゃなぁ・・  じゃあ、そうしてもらえるかなぁ・・』
『その方がコッコちゃんも幸せかも・・』  花子


どうしてこんな会話をしていたか・・・
会社の人員整理で花子さんは止む無く退職する事に・・


コッコちゃん、この日を境に、餌を全然食べなくなりました。
あんなに元気でハツラツとしていたのに・・
卵を何個も産んでいたのに・・
めっきり元気が無くなり・・


ある日、会社の裏のダンボールの箱の中で、

コッコちゃんは一人冷たくなっていました。


これは実話です。
花子さんは私の母です。
たぶんコッコちゃんが会社で幸せに暮らした期間は1年余り・・
本当に幸せそうでした、私も実際、会いに行きました。

でも、一羽の鳥といえども、ちゃんと感じてしまったのでしょうね。
自分の今後の成り行きを・・
きっと、何処にも行きたく無かったのでしょうね。


泣いてしまいました、この話を聞いて・・
コッコちゃん、幸せだったのにね・・   
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by sakura39-39 | 2005-06-22 10:27 | 心のクレパス


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